要件定義

RFP/要求仕様書/要件定義書の定義

(組織の)定義によって様々な呼び方が存在するRFP/要求仕様書/要件定義書ですが、ここでは以下のように整理して定義することとします。 RFP:顧客が作成する。システム開発に対する顧客の要求が記載されている。 要求仕様書:顧客が作成する。RFPとほぼ同…

要求を階層化して粒度を揃える分割手法

先に紹介した要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?にて、要求を階層化して粒度を揃えるための分割手法について説明されています。 時系列分割(時間軸分割) 構成分割 状態分割 共通分割 要求を仕様化する技術・表現する…

要求を仕様化する技術・表現する技術

要求モデルを作成する前に、勉強しておくべき書籍があるので紹介しておきます。著者は硬派なページの清水さんです。要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?作者: 清水吉男出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2005/10/07メ…

コンテキストモデルの再考。システム部担当者の存在。

コンテキストモデルから要求モデルを作成しようとしてみましたが、何か現実とは違う気がするので考え直してみました。足りないのはシステム部担当者ですね。システム部の担当者はシステム開発の企画、進行、保守に対して責任を持つ立場の人であり、システム…

要求モデルを作成する。

作成したコンテキストモデルを元にして、アクタ(役割)となる利用者にシステムに対するヒアリングを行い要求モデルを作成します。顧客の要求を確実に仕様にできる要件定義マニュアルでは要望/要求/要件を使い分けています。 要望:利用者(アクタ)からヒ…

コンテキストモデルを作成する。

システムの価値を明確化するための最初の手順として、コンテキストモデルを作成します。コンテキストモデルでは、システムを中心に配置し、システムを利用するアクタ(役割)とシステムと連携する外部システムを配置します。そしてノートにシステムの目的を…

ステップ1:システムの価値を明確化する

要件定義の最初のステップはシステムの価値を明確化することです。システムの価値を明確にするためには、その価値を享受する対象であるシステムを利用する人、システムと連携する外部システムを明確にする必要があります。その上でシステムが果たすべき役割…

サンプルシステムの概要

題材にするサンプルシステムの概要は以下の通りです。 サンプルシステムはA社向け統合EMS(Element Management System)。 A社では無線機などのネットワーク装置を用いて自営網を構築しているが、これまでは各装置のメーカであるX社、Y社、Z社のそれぞれのEM…

要件を捉える4つのステップ

顧客の要求を確実に仕様にできる要件定義マニュアルでは要件を捉えるための4つのステップについて紹介しています。 システムの価値を明確化する。 システムの外部環境を把握する。 システム境界を把握する。 システムを把握する。 顧客の要求を確実に仕様に…

アプリケーションのセキュリティ要件をどのように扱うか?

RFPのシステム要件にある「アプリケーションのセキュリティ要件」を、機能要件とするのか?非機能要件とするのか?は難しい問題です。現状の私の考えは以下の通りです。 認証と識別(ログインとユーザ管理)、ユーザ操作履歴の記録など、ユースケースとして…

要件定義とは?

要件定義とは、一言で表現すると「開発するシステムの設計を行う上での前提条件となる要件を定義する」ことです。具体的には4つの要件 - ken’s room 〜技術探求のメモ〜にて説明したRFPに記載された4つの要件から、機能要件と非機能要件を定義します。RFP…

設計手法の参考書籍

要件定義や基本設計において、ドメインモデリング(概念モデリング)、ユースケースモデリングを行いますが、そのために必要なモデリングの手法について参考になる本を紹介します。 洋書(の翻訳)はあまり好きではないのですが、ダグ・ローゼンバーグとスコ…

絶対に抜かしては行けない、開発側のスタート地点

要件定義はシステム開発のプロジェクト側が、お客様のRFPを元に、開発するシステムの要件を仕様として定義する工程です。昨今の傾向として、短納期・低予算という厳しいプロジェクトが多く、その結果としてこの要件定義工程が削られます。そのような場合、箇…