何を顧客にヒアリングすべきか?

コンテキストモデルを作成したら、要求モデルを作成するためにヒアリングをする、と以前に書きましたが、そこで疑問になるのが、「実際に何を顧客にヒアリングすべきか?」ということです。

突然、「今回のシステムついて要望を教えて下さい」と話しても、顧客側も何から話せば良いのか分かり難いですし、バラバラと聞いても重要な情報が聞けない結果になってしまいます。時間は限られているため、効率的に重要なポイントを聞き出すためには準備が必要です。

よって、コンテキストモデルを作成したら、ヒアリングする相手は明確になりますが、何を元にヒアリングするかが重要だと思います。

事前準備

顧客にヒアリングするためには、ヒアリングの題材となる情報が必要です。具体的には、RFPや顧客の要求仕様書からUSDMによって要求とその要求から導出される仕様のたたき台を作成します。

ヒアリングする内容

まずは要求の内容の確認と、要求の背景が不明確なものについては理由および説明についてヒアリングします。また、要求に収容されていないはみ出し仕様(開発側で考えたもの、または顧客の要求が要求ではなく仕様になっているもの)について、その上位に来るべき要求をヒアリングします。

頭の整理

  • 要件定義=機能要件+非機能要件
  • 要件定義=要求+(要求から導出される)仕様+データモデル+入力情報+ビジネスルール(変換処理)+出力情報