開発プロセスとUMLモデル Quick Tour from UMLによるオブジェクト指向モデリングセルフレビューノート
UMLによるオブジェクト指向モデリングセルフレビューノートの「1-2 UMLの図はどのように使われるか」には重要なエッセンスが詰まっています。そのエッセンスを噛み砕き、自分なりにまとめてみました。
工程 | 要件定義 | 基本設計 | 機能設計/詳細設計 |
---|---|---|---|
フェーズ | 要件定義 | (問題領域の)分析 | (ソフトウェアの)設計 |
世界 | 仕様化の世界 | Whatの世界 | Howの世界 |
焦点 | 要件の仕様化 | 問題領域の構造と振る舞いの定義 要件の抜けや矛盾の解消 実現性の観点からの要件のフィルタリング |
要件の実現(WhatからHowへの転換) 冗長性を排除した最適化 アーキテクチャの組み込み |
機能要件 | USDM(要求/理由/仕様) 用語集/概念モデル/ドメインモデル(クラス図) ユースケース図/ユースケースシナリオ ビジネスルール (アクティビティ図/デシジョンテーブル/状態遷移表) |
ロバストネス図 更新したユースケース図/ユースケースシナリオ 更新したドメインモデル(分析クラス図) (分析シーケンス図) |
(詳細)設計クラス図 (詳細)設計シーケンス図 状態遷移図/状態遷移表 |
非機能要件 | USDM(要求/理由/仕様) | アーキテクチャ(方式設計) 開発標準/規約 |
同上 |
その他 | 業務フロー 画面モック |
画面仕様/帳票仕様 外部IF仕様 データ設計仕様 ファイル仕様 メッセージ仕様 |
内部IF仕様 内部ファイル仕様 |
少し詰め込み過ぎた感はありますが、私の中ではだいぶ整理がついてきました。各工程において焦点と作成するモノが整理できないと、実際に作業をする際にどうしても迷いやブレが生じてしまい、良い物を作ることができません。特に、どのように表現するのか?、どこまで詰めるべきか?という疑問に対して「ここまで」と明確にするには、この整理が重要になります。
内容としては、USDM, RDRA, ICONIXの良い所を参考にして再構築しています。