IRPSO(Input Reference Process Store Output)の改善

 IPO(Input Process Output)の発展系IRPSO(Input Reference Process Store Output)を以前に紹介しましたが、今回はこのIRPSOを機能設計で使った場合の改善版を紹介します。

 要件定義、基本設計レベルでIRPSOを書く場合は、先に紹介した通り、3*3の9セルによるマトリクスを使うのが良いと思いますが、機能レベルのコンポーネント間シーケンスを記述し、そのIPOを表形式で書く場合にはこの図(手書きで失礼)のように書くとより良いというものです。

 これはid:szk-takanoriさんとの検証可能なIPOの書き方とは?という話をしている時に、id:szk-takanoriさんの話を聞いて思いついたものです。検証可能なIPOとは、IPOの記述内容からシステマティックに結合試験項目に落とし込み易いように記述したものであり、I(Input)を試験条件として、O(Output)を確認内容にすることを意味します。

 このO(Output)を確認内容として記述する際に、I(Input)に対するレスポンスであるO(Output)を確認内容とする(要求イベントに対して応答イベントが返ることを確認する)だけではなく、そこで生成されるファイルや、DBに保存される内容S(Store)を明記することで、S(Store)も機械的に結合試験項目の確認内容として記述することができ、抜けを防ぐことができるというものです。

 ※ここでの機能設計とは、機能レベルに分割して抽出した機能コンポーネント間の内部IFを設計することを指します。