IPO(Input Process Output) / IRPSO(Input Reference Process Store Output)を再考する(「P」について)

 次は「P」について。

Process

 IPOの「P」はProcessのこと。Processとは処理のことである。システムはInputを受けて何かしらの処理(Process)を行い、Outputを返します。なので、後は書くだけなのですが、InputやOutputだけだと処理を記述することが難しいため、IRPSO(Input Reference Process Store Output)として、Processに対して「Reference」と「Store」を考えます。

Reference

 処理を考えた場合、外部から渡されるInputと合わせて、内部的なデータを参照することがあります。これを明確にするために、その参照するデータをReferenceとします。このReferenceにはDB(テーブル)、メモリ(オブジェクト)、ファイルなどが考えられます。

Store

 また、処理を考えた場合、Inputに対して返すOutputとは別に、内部的にデータを保存することがあります。これを明確にするために、その保存するデータをStoreとします。このStoreにはDB(テーブル)、メモリ(オブジェクト)、ファイルなどが考えられます。

正常パターンと代替パターン

 処理には、ユースケース記述と同じように正常パターンと代替パターンがあります。通常は代替パターンの方が多いでしょう。処理の中でビジネスルールとして抽出できるものは、識別子を付けて別だしにするのが良いと思います。また、Processが複雑な場合は、アクティビティー図にするのもありでしょう。