2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

仕様(specification)と設計(design)

仕様(specification)と設計(design)。両者は文字通り異なるものです。当たり前のことなのですが、経験則としては普段明確に使い分けができていないことが多いのではないでしょうか。私なりに定義してみると以下のようになります。 仕様(specification)…

概念モデルのサンプル

概念モデルをサンプルシステムを想定して作成してみました。もうちょっと整理が必要かもしれませんが、第一版としてはこのレベルとします。この後のユースケース記述では、この概念モデルを用語集として参照します。 ポイント クラス図で作成する。 クラス図…

ステップ3:システム境界を把握する

顧客の要求を確実に仕様にできる要件定義マニュアルで説明される次のステップは「システム境界を把握する」です。このステップでは大きく2つのことを把握します。それはユーザインタフェースとシステムインタフェースです。 ユーザインタフェース ユーザイ…

業務フロー V.S. ユースケース記述(ユースケースシナリオ)

先のエントリーではさらっと「業務フローを書く」と書いたのですが、業務フローとユースケース記述(ユースケースシナリオ)って同じ様なことを書くよね?という疑問が出てきました。という訳で、少し整理してみます。 業務フロー 業務フローはアクタをレー…

ステップ2:システムの外部環境を把握する

要求モデルを書く際に、要求とその理由から仕様を導出していきますが、悩んだり、手が止まってしまうことがあります。そんな時はアジャイルモデリングのプラクティスを参考にして「複数のモデルを並行して作ろう」と、次のステップに進み、また戻ってくれば…

ビジネスルールはアルゴリズムである。

どこで読んだか忘れましたが、「ビジネスルールはユースケースではなく、アルゴリズムである」というものがあり、非常に納得した記憶があります。ビジネスルールは仕様としてそのアルゴリズムを明記し、ユースケース記述の中で参照することになります。ビジ…

要件定義の怪物、ビジネスルールをいかにして仕様化するか?

要件定義の中で最も難しいのはビジネスルール(お客様の業務における固有のルール)の仕様化ではないでしょうか。要求やその理由が明確になれば仕様を導出できます。しかし、その仕様化する上で、ビジネスルールを検証可能な仕様に落とし込めないと、後々に…

何を顧客にヒアリングすべきか?

コンテキストモデルを作成したら、要求モデルを作成するためにヒアリングをする、と以前に書きましたが、そこで疑問になるのが、「実際に何を顧客にヒアリングすべきか?」ということです。突然、「今回のシステムついて要望を教えて下さい」と話しても、顧…

参考にすべき要求仕様書のサンプル(曖昧さを含んだものと曖昧さを排除したもの)

以前に紹介した組込みソフトウェア開発のための構造化モデリングでも説明に使われている話題沸騰ポットの要求仕様書が、SESSAMEのサイトにてサンプルとして公開されています。話題沸騰ポット 要求仕様書セミナの教材用の資料となっており、曖昧さを含んだ版…

続・要求を階層化して粒度を揃える分割手法(<グループ>分割)

先に紹介した要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?にて、<グループ>を使った要求の分割について説明されています。これは要求を分割する際に階層が深くなることを防ぐための手法となります。要求から仕様を導出するため…

RFP/要求仕様書/要件定義書の定義

(組織の)定義によって様々な呼び方が存在するRFP/要求仕様書/要件定義書ですが、ここでは以下のように整理して定義することとします。 RFP:顧客が作成する。システム開発に対する顧客の要求が記載されている。 要求仕様書:顧客が作成する。RFPとほぼ同…

要求を階層化して粒度を揃える分割手法

先に紹介した要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?にて、要求を階層化して粒度を揃えるための分割手法について説明されています。 時系列分割(時間軸分割) 構成分割 状態分割 共通分割 要求を仕様化する技術・表現する…

要求を仕様化する技術・表現する技術

要求モデルを作成する前に、勉強しておくべき書籍があるので紹介しておきます。著者は硬派なページの清水さんです。要求を仕様化する技術・表現する技術 - 入門+実践 仕様が書けていますか?作者: 清水吉男出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2005/10/07メ…